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こんにちは、へいじろです。
鈴木祐さんの著書、【最高の体調】を読んだので、簡単な要約と感想を書こうと思います。
著者の鈴木祐さんは「パレオな男」というブログを書いていて、論文をめっちゃ読んでいる、「日本一の文献オタク」と言われている方です。そんな鈴木さんが書いた健康本。
読んだ感想はめっちゃタメになったし、めっちゃ面白かった!
では簡単に本のポイントを解説します。
1、不調の原因は「文明病」
仕事でミスが多い、作業が終わらない、夜ぐっすり眠れない、何となくだるい、疲れやすい。そんな症状の大半は「文明病」が原因だと鈴木さんは言います。
人類は誕生してから600万年は狩猟採集生活をおくってきました。現代的な農耕生活が始まったのは1〜2万年前と、長い人類史においては最近の事です。なので新しい生活に人類はまだ適応できてないのです。
つまり文明病とは、近代的な生活に進化が追いついていないので、身体やメンタルに深刻なダメージを負いながら暮らしている状態なのです。
文明病の原因は主に2つです。
- 炎症
- 不安
順番に解説します。
1-2、炎症
体が傷ついたり、ウイルスによる感染などに対する生体の防御反応を炎症といいます。
風邪をひいたら発熱したり、鼻水がでたりといった、免疫システムのことですね。体を修復しよう、有害なものを取り除こうとする生体反応で、生きて行くのに欠かせないものです。
しかし、問題は体の内側で起こる炎症です。
例えば内臓脂肪。内臓脂肪は体にとっては完全な異物なので免疫システムが働き排除しようとします。しかし、体がいくら頑張っても内臓脂肪はなくなりません。運動や食事に気をつけて減らしていくしかないからです。
免疫システムは内臓脂肪に対する攻撃を続けます。体はジワジワと長期間燃え続け、やがてうつ病、動脈硬化や脳梗塞を引き起こしてしまいます。
このタイプの炎症は分かりにくい形で進行して行き、ある日突然取り返しのつかない病気になったりします。「疲れが取れない、何だか分からないけど体調が悪い」といった症状があったら、体の中の炎症はかなり進んでいる可能性があります。
1-2、不安
不安も「文明病」です。狩猟採集民の不安は、食料が手に入るか入らないか、ライオンに襲われれば戦うか逃げるか、人間関係でもそもそも部族単位で行動するので知らない人と関わる事がほとんどありません。いざこざがあっても長老が裁きを下したり、ルールに従ったりと、人間関係の不安も長いこと続かない事がほとんどです。
しかし現代はどうでしょう。お金に対する不安、仕事に対する不安、人間関係の不安の長期化など、なかなか解消されないことが多いです。
狩猟採集民の不安はその場限りの不安なのに対し、現代人の不安はなかなか解決しない長期化した不安と言えます。
慢性的な不安が続くと記憶力、判断力が低下し、死期を早めます。
狩猟採集民との不安の違いはいつから起きたかといえば、農耕生活を始めたのが起点です。
米の備蓄などの技術が発達し、持つものと持たないものの格差が生まれました。狩猟採集生活はその日の心配をしていただけでよかったのが、来年の収穫の計画を立てて行動しなくてはいけなくなりました。
現代人の不安の正体は、不確定な未来に対する漠然とした不安です。
しかし、今まで先の計画をたてて行動するという事がないので、少し将来の見通しがずれただけで、底知れぬ不安を感じる事になってしまいました。
2、対策
「炎症と不安」は現代人を蝕む2大要素なので、これを放っておくと大変な病気になってしまいます。
対策として本書に書かれていたもののうち、私が特に重要だと思った2つを解説します。具体的には腸内細菌を育てる事と、自然とのふれあいです。
2-1、腸内細菌を育てる
現代人の「腸」に異変が起きています。具体的には腸に穴が空いて、穴から毒素が漏れ出して体内のあらゆるところに炎症を発生させています。(リーキーガットといいます。)
穴から漏れ出した毒素は、アレルギーや謎の疲れやすさを引き起こします。更に酷くなると毒素が脳にまで達し、うつ病、不安感を発生させます。
現代人の不安や疲れは、腸内細菌が密接に関わっているのです。
では腸内細菌を呼び戻すにはどうすればいいのでしょうか?
対策は以下の3点。
- 抗菌グッズの使用を控える
- 発酵食品を食べる(腸内細菌を迎え入れる)
- 食物繊維を食べる(腸内細菌を育てる)
です。
2-1-1、抗菌グッズの使用を控える
薬用ソープを使うと、肌に住む有益なバクテリアまで死んでしまいます。米国食品医薬品局も「体への害が大きい」と言うほどだとか。
手や体を洗う時は石けんを使えば十分です。
2-1-2、発酵食品を食べる(腸内細菌を迎え入れる)
発酵食品を食べて腸内細菌を体に入れましょう。発酵食品なら好きな物で大丈夫。納豆、キムチ、ヨーグルトなど、発酵食品なら何でもOK。ただし、同じものばかりじゃなく色々な種類の発酵食品を食べて、腸内細菌のバリエーションを豊かにしましょう。
本書では、効果が実感できなければ腸内細菌を使ったサプリ「プロバイオティクス」もおすすめしています。
2-1-3、食物繊維を食べる(腸内細菌を育てる)
腸内細菌のエサは主に食物繊維になります。野菜とフルーツの摂取を増やしましょう。きのこ類、海藻類などは食物繊維をたくさん含む優良食材です。
食物繊維をたくさん食べるのが難しい場合はサプリでもいいと書いてありました。本書でおすすめしていたサプリはこれです。
大切な注意点として、加工食品、清涼飲料水を食べると腸内細菌が死にやすくなります。控えましょう。
2-2、自然との触れ合い
現代人に圧倒的に足りないのは、「自然とのふれあい」です。
自然には体の疲れを回復する働きがあります。
しかも自然の大気などを体内に取り入れる事により、腸内細菌も整います。
簡単に取り入れられるのは公園に行く事です。週に1回30分公園にいるだけで自然のメリットが得られます。
驚いたのは、偽物の自然でも効果があるという事。パソコンやスマホの画像を自然の風景に変え、夜のちょっとした空き時間にYouTubeなどで自然音を聞くだけでもかなりのリラックス効果が得られるそうです。
3、【最高の体調】まとめ
現代人は文明病に犯されていて、文明病の原因は炎症と不安です。
対策として腸内細菌を育てる事と、自然との触れ合いを増やす事の2つを取り上げました。
実践しやすい内容なので日々の生活に取り入れていこうと思います。
本書では他にもスマホの脅威や、孤独の危険性など、様々な事が書かれているので詳しく知りたい方は読んでみて下さい。おすすめです。
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